こんにちは。
時が経つのは早いもので、入社3年目を迎えました島村です。
本日は、建物を計画するうえで重要なポイントである構造の中から、「木造」に焦点をあててご紹介いたします。
構造の種類
そもそも、どんな種類の構造があるの?というところから。
大きく分けると3つの構造があります。
木造
鉄筋コンクリート造
鉄骨造
今回は木造をご紹介します。
国土交通省の資料によると、持家(専用住宅)では、新築着工の約85%が木造住宅(平成26年 国土交通省「住宅着工統計」)となり、かなり大きな割合であることが分かります。
木造の特徴
次に、木造の特徴について。
まずは良い点から。
木造は鉄筋コンクリート造や鉄骨造と比べて建設コストを抑えることができます。
その理由として、他の材料と比較して
①安価であること
②軽量であること
が挙げられます。
①については言葉の通り、材料自体の価格が安ければ、それだけコストを下げられることが分かります。
②については、軽量であるために躯体工事費が比較的安く、また、基礎や地盤に関わる工事費も抑えることが可能です。
ただし、建設コストを決定するポイントは上記の2つのみではないことをご承知おきください。
また、木造(木材)は他の構造材料に比べ、非常に断熱性能が高いです。
鉄やコンクリートに触れたときに、非常に冷たく感じたり、逆に熱く感じたことがあるでしょうか。
実際に体験したことのある方も多くいらっしゃるかと思いますが、これは熱伝導率(熱の通りやすさ)の違いによるものです。
透明なガラスの熱伝導率を「1」としたときに、木材は「0.12」、コンクリートは「1.6」、鋼材は「45」となっています。
数値が大きいほど熱伝導率が大きく、熱を通しやすい=断熱性能が低いので、いかに木材の断熱性能が優れているかが分かると思います。
次に不安な点を。
耐久性が他の構造材料に比べて劣るという印象をよく聞きます。腐朽やシロアリ被害等が一般的に知られているところかと思います。ですが、きちんとした木材を使って、防腐・防蟻処理などをきちんと行えば、木造住宅でも十分に長持ちすると言えるでしょう。
良い点・不安な点共ありますが、それは他の構造にも言えることであり、また、それに対する対応策も数多く存在します。
以上、木造の特徴について、材料をメインにご紹介させていただきました。
構造は敷地条件、性能や予算に加えて、建物の間取りや外観のデザイン、室内環境なども考慮して選ぶ必要があります。
そして、木造の中でも工法により、木造軸組工法、2×4(ツーバイフォー)工法、丸田組工法(校倉造、ログハウス)などに分かれます。
それぞれの工法については、またの機会にご紹介したいと思います。
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