2018年10月18日木曜日

【家を建てる】木造10回目 基礎

こんにちは。小堤です。
今回は木造も、とうとう10回目です。在来軸組み工法の構造を掘り下げさせていただいています。屋根を支える小屋組み⇒屋根・小屋の荷重を支える柱と壁⇒屋根と壁や家具・人を支える床と、荷重がかかる順番にご説明してきましたが、最後に建物の全てを支える基礎のご紹介です。

基礎
 基礎とは上部の構造物からの力を地盤に伝えて、建物全体を安全に支えるものです。地盤とは安定している地面のことで、この地盤を確保できない場合は杭を打つなどの地盤改良を行いますが、詳しくはまた別の機会にご紹介いたします。

基礎には大きく2つの役割があります。
①地盤に対して均等に力を伝えて不同沈下を防ぐ
木造建築の軸組は不均一で、大きな荷重を受けている柱と、それほど大きな力がかかっていない柱が存在します。力が不均一な状態で地面に力を伝えてしまうと、大きな力がかかる柱は沈み、そうでもない柱は沈下しません。このような状態を不同沈下といい、建物が傾く恐れがあります。建物の力を均等に整えて地盤に伝えるのが基礎の役割の一つです。




②地面と木材の縁を切る
 木材を劣化させる原因となる地面からの湿気や雨水、害虫の侵入を防ぐため木材と地盤を接触させないようにするのも基礎の役割です。吉野ヶ里遺跡などの高床式倉庫は、食料を地面に置かず、湿気対策やネズミの害を防ぐため掘立柱を立てて、その上に床を張っていますが、考え方としては同様です。
 現代ではコンクリートで基礎の立ち上がりを設けることで、土台の木の構造材を土と絶縁し、腐るのを防いでいます。

2018年10月11日木曜日

【家を建てる】内装 基材

こんにちは伊井です。
今回は、内装の部分的に使われる素材をご紹介します。

化粧板
 合板等の基材に薄い天然木や印刷した紙やプラスチック板を貼りつけたもので、天然木や、天然石の美観を低コストで得られる素材です。
ポリエステル化粧合板やメラミン化粧合板がよく使用されます。

・ポリエステル化粧合板
一般的にポリ合板と呼ばれています。
基材に化粧紙を貼り、ポリエステル樹脂を塗った後、フィルムをかけ硬化させたものです。
メラミン化粧板に比べ、表面強度が弱いため傷がつきやすいが、コストパフォーマンスにすぐれています。

・メラミン化粧合板板
印刷紙などにメラミン樹脂、フェノール樹脂をしみこませたものを何枚も重ね合わせ高温高圧で形成したプラスチック板です。


単色、木目調、石調、その他金属調の柄があり、家具や扉、装飾壁などに使用されます。


2018年10月2日火曜日

【家を建てる】内壁仕上材

こんにちは、清水です。

本題に入る前に少し余談です。
以前、ブログで「水戸マラソンに挑戦します」と書かせて頂きました。
時間とは早いもので、とうとう今月末が本番です!
しかし、一か月を切ってしまったというのに、まったく練習をしておりません(汗)
かつ、最近運動不足という・・・はたして無事に走り切れるだろうか?
そんなこんなの今日この頃です。
余談が長くなってしまいました(笑)それでは本題に入ります!


今回は室内壁の仕上材についてお話します。
内壁の仕上げには色々種類があります。左官(塗壁)やクロス、タイル、木材など。
たくさんの種類の中から選ぶのはなかなか大変です。その中でいくつか例をご紹介します。

珪藻土
左官材として、近年多く使用されるのが珪藻土です。
珪藻土は調湿、消臭に優れており、特に小さなお子様がいらっしゃる方にはオススメです。


内壁用サイディング
玄関の壁やリビングなどで部分的に使う事でアクセントとなり、デザイン性が高い空間となります。


クロス
一般的には、一部屋で一種類のクロスを使いがちですが、異なる色やデザインをワンポイントで変えて使う事で、部屋の印象がだいぶ変わります。

是非、内壁材選びの参考にして頂ければと思います。