2018年9月21日金曜日

寂しいニュース

こんにちは、水戸事務所の藤田です。
ネットのニュースを見ていて驚きました。

「ポストモダニズムの父、R・ヴェンチューリ氏死去」

9月18日に亡くなったそうです。93歳だそうです。
特に深い思いれがあったわけではありません。
なんだか寂しいですね。
この機会にと言って何ですが、ヴェンチューリのことを知らなかった人に
知ってもらうきっかけになればいいなということでほんの少しだけご紹介します。

ヴェンチューリはアメリカのポストモダンの建築家です。
(ポストモダン建築は、モダニズム建築への批判から提唱された建築のスタイル。合理的で機能主義的となった近代モダニズム建築に対し、その反動として現れた装飾性、折衷性、過剰性などの回復を目指した建築のこと。1980年代を中心に流行した。ウィキペディアより。)

そして聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。ミース・ファン・デル・ローエの「Less is more.(少ないほど豊かである)
これに対してヴェンチューリさんは
「Less is bore.(少ないほど退屈である)」こんなことを言っています。おもしろいです。
そしてヴェンチューリさんはこんな建物を設計しています。
「母の家」

ギルドハウス
 いつか実際に見に行ってみたいですね。

ヴェンチューリの死を通じて、改めて考えさせられたのは、建築家は死んでも建物じゃ残るということです。解体されない限りは、その土地に存在し続けて、その場所に住む人などに少なからず何らかの影響を与え続けるのだと思います。建物をつくるということはそいうことなのだとしみじみ感じたのでした。




2018年9月13日木曜日

【家を建てる】設備 暖房器具

こんにちは、鈴木(崇)です。

9月に入り、最近はだいぶ過ごしやすくなってきた今日この頃ですが、今回はこれからの季節に必要となってくる設備、暖房についてのお話です。
暖房方式は大きく「対流式」と「輻射式」に分けられます。
「対流式」はその名の通り暖めた空気を室内に流す(循環する)方法で、エアコンなどが該当します。
「輻射式」は床や器具自体を温めそこから廻りへ放射・伝達される熱によって暖める方法です。今回はその輻射式の暖房器具についてご紹介です。

・PSヒータ
出典:ピーエス暖房機

ピーエス社が販売している輻射式暖房です。画像の黒いルーバー状のものが暖房器具になっており、金属パネルの中に温水を流し、そこから放熱して部屋を暖めます。暖房器具自体がインテリアに溶け込むデザインになっています。



・ユニデール

出典:株式会社ディンプレックス・ジャパン

一件普通の機器に見えますが、実は中にレンガが入っており深夜電力を使ってレンガに熱を蓄えます。そして昼間にレンガから輻射熱を放出し部屋を暖めます。放熱にはファン付タイプとファンレスタイプがあります。



輻射式暖房はエアコンなどに比べると初期コストが高く経済面で見劣りしますが、気流を使わずに部屋を暖めるため快適な環境が得られたり深夜電力を利用できるなどの利点があります。是非検討されてみてはいかがでしょうか。

2018年9月5日水曜日

デザイン

こんにちは、東京事務所の長野です。
最近東京事務所では週に3回ほど各々が気になった建築物を紹介するデザインレビューというものを行っております。
単純に建築物の見た目がかっこいいという話だけでなく、そのようにつくるにはどのようにしたら良いかなどを事務所内のみんなで考えております。

長野は恥ずかしながら、まだまだ先輩たちの会話についていくのは難しく、大したレビューができない現状ですが、
最近の私のテーマであった「安藤忠雄のコンクリート打放建築」について少しお話させていただきます。

「安藤忠雄」といえば、建築を全く知らない人でも名前は聞いたことがある方が多いのではないでしょうか?
今回は人物の紹介は省略させていただきますが、代表的な作風として「コンクリート打放」があります。
コンクリートでなんとなくかっこいい雰囲気の建物を作っている。そんな軽い気持ちで見ていた私ですが、実はとても細部にまでこだわっているからこそかっこよく見えるのです。

かっこよく見えるこだわりポイントは、
・コンクリートのパネル割
・コンクリートの均質感
・ほかの素材とのバランス
があげられると思います。








このポイントについて解説するのは簡単ですが、あえて解説は致しません。笑
3つのポイントをヒントに建物を見てみてください。
そうすると次第に、「長野はこのことを言っていたのか!」となっていただけると思います!
(ならなかったら東京事務所長野宛てにお電話いただければ、解説させていただきます。笑)

最終的に今回のブログで何を伝えたかったかと言いますと、
自分の中にある「なんとなく○○」という感覚的なものを明確化することで、
家づくりや他の建物を設計する際に、理想のものをつくのにとても役立つということです。そうは言っても、「そんなこと簡単にできないよ!」と思われるかもしれません。
そこで私たちが一緒に、皆様の感覚を明確化し理想の建物をつくるお助けをできればと思います。