3月初旬に2019年のプリツカー賞の発表があり、磯崎新さんが受賞するというニュースを見ました。 水戸で建築の仕事をさせていただいている私にとってとても嬉しい事です。水戸芸術館は事務所から徒歩10分程度の場所にあるため、お昼や夕方の散歩コースでは必ず通り、毎日刺激を受けています。今回は工法についての記事はお休みさせていただき、恐れ多いですが、今回は私が撮影した写真と共に、水戸芸術館についてお話させていただきます。
Googleマップより引用 |
水戸芸術館は大きな広場を中心とし、その周囲を円形劇場、コンサートホール、現代美術館、アートタワーが取り囲むという都市的な広場となっています。中心の広場は、四角形を9つ並べた正方形になっており、その一部に三角形の塔のポディウム(演壇)が食い込むという構成です。この広場は成人式や、「あおぞらクラフトいち」などのイベントに利用されています。
こちらは、今年の1月まで行われていた中谷芙二子さんの企画展の際に広場で行われた野外展示の様子です。広場の中心に立った時、正面に見えるカスケードの石のモニュメントから霧を発生させるという霧の彫刻という展示でした。
夜のモニュメントの様子です。
両側の壁から噴水が激しく当てられて、弾けた水がライトアップされ幻想的です。
石は笠間市の特産である稲田石が利用されています。
水戸芸術館の100mの彫刻塔は、水戸市制100周年のシンボルとなっています。
この塔はチタンパネル張りの四面体を積み重ねて三重螺旋としたもので、単純なユニットの反復による構成は、無限性の象徴となっています。
カスケード川から京成百貨店を見た写真です。
水戸芸術館と京成百貨店の間には、新しい市民会館が建設される予定です。
設計は、磯崎新さんと同様にプリツカー賞を受賞されている伊藤豊雄さんです。
名建築家が建てる建築が立ち並ぶこの地域は水戸市の中心となることは間違いないでしょう。完成はまだまだ先だと思いますが、日々楽しみにしています。
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