こんにちは、黒澤です。
今日は設計以外のお仕事をご紹介したいと思います。
学校・ビル・店舗・工場などの耐震診断・耐震補強を行っています。
施設管理者のみなさま、あなたの建物は大丈夫ですか?
学校・ビル・店舗など、主な建物の耐震診断チェックポイント
- 昭和56年5月31日以前に建てられた建物である
- 建物の経年劣化がはげしい
- コンクリートがもろくなった
- 地盤が弱いと言われている
- 床が少し傾いているような気がする
- 壁のひびが大きくなった あるいは長くなった
- コンクリートの一部が剥がれている
- ひびから、錆色の液体のようなものが、流れ出てしみついている
- 最近、雨漏りが多くなった
- 建物がよく揺れる(車が通ると揺れる)
工場の耐震診断チェックポイント
- 車が通ると揺れる
- 機械を入れるときに柱・筋交いを切断してしまった
- 2階に入れてある機械が重すぎるのではないかと不安
- 壁にヒビが入っている
- 錆色の液体のようなものが流れ出て、しみついている
- ヒビから白いものがでてきている
- コンクリートの一部が剥がれている
- 地盤が弱いと聞いている
- 少し床が傾いている気がする
- 昭和56年以前に建てられた建物である
上記に該当するような施設の耐震調査・診断を行っています。
耐震診断の結果を報告書の形にし、お客様にご報告させていただきます。
この時点で、建物の安全性が確保できていないとなった場合には、耐震補強工事や、建替えのご提案もさせていただきます。お客様にお渡しするのは、「現状診断結果、補強計画図、概算工事費予算書」の3点です。
安心して、診断・補強をお任せください。
耐震補強事例 水戸警察署
RC造 6階地下1階建 5238.88㎡
東日本大震災後、水戸警察署の耐震補強設計を行いました。
耐震補強には一般的にブレースと呼ばれる補強材を用います。ブレースには大きくわけて2種類あります。
ひとつは「強度型」のブレース。
これは剛性の大きなブレースを建物に固定して建物が変形しないようにするもので、よく学校の校舎の補強に見られる方法です。
もうひとつは、「制振型」のブレース。
こちらは油圧ダンパーを使って、地震の力などが加わると伸び縮みするブレースを建物に固定し、地震のエネルギーを吸収する方法。
建物は多少揺れるけれども、壊れないようにするというものです。
「強度型」と比べると費用は少しかかるのですが、少ない数のブレースで済むというメリットがあります。
水戸署の場合、「強度型」にすると数多くのブレースが必要となり、ブレースによって分断されてしまう執務室も生じてしまうなど部屋の機能そのものが損なわれる箇所が生じる可能性もありました。
よって、今回は必然的に「制振型」のブレースを選択することになりました。
計算の結果この工法を取れば、ブレースの数が少なくて済み、従来の部屋をそのままの広さで使用することが可能であることがわかりました。
工期は15カ月をかけて、地下1階、地上6階の計7フロア分を行いました。
一度に施工できればもう少し工期を短縮できたのですが、プレハブの仮庁舎の収容能力が2フロア分でしたので、最初に5、6階から始め、順を追って2フロアずつ進めていきました。
また、外壁面でPC(プレキャストコンクリート)製の非常に重い壁を使っているところがあり、地震などで落ちると人命にかかわる危険性があるため、撤去して新たにALC(軽量気泡コンクリート)という軽い材料の壁に貼り替える工事も実施しました。
現在は、壁の取り付け方も以前と比べてかなり改良が進んでいるため、基準に則った取り付けをすれば大地震が来てもまず落ちることはありません。
耐震補強と壁の新設により、水戸市民の平和な生活を守るにふさわしい、真に安全な水戸警察署庁舎に生まれ変わりました。
お客様の建物の安全性を正確に数値化し、いざというときの危険性、補強工事の必要性、建替えの必要性等を判断します。
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