建築士の中村です。 こんにちは。
今回のブログでは、建物のなかでも最も重要な要素のひとつである屋根の選び方
をご紹介します。
屋根は、音や、温度、雨漏りなど、わたし達の生活に様々な影響を及ぼします。
そのため慎重に選ばなければいけませんが、屋根にはパターンがいくつもあって、
なかなか簡単には選べません。
屋根を選ぶポイントは"形状、材料、色"の3点とされています。ここでは特に材料の
『重さ』
に注目してご紹介します。
東日本大震災の時に、瓦屋根が脱落している映像をご覧になった方も多いのでは
ないでしょうか。
私の実家でも瓦屋根が脱落し、ブルーシートを被せていた時期がありました。
実家は半壊の判定を受け、その後新たに建て直したという経験があります。
実は、屋根材の『重さ』は地震の時に様々な影響を及ぼします。
単に屋根材が剥がれ落ちた際の危険性だけではなく、重い屋根は地震力に対して
不利な要素としても働きます。
私の実家が半壊してしまった背景には、瓦屋根の『重さ』も少なからず影響があった
のかもしれません。
住宅に用いられることの多い屋根材は、
・瓦(約60kg/㎡)
・スレート(約20kg/㎡)
・金属(約5~6kg/㎡)
に大別されます。
『重さ』に注目してみると、また違った選び方ができるかもしれません。
とは言っても、屋根は重さだけで決まるわけではありません。
美しさや耐火性、防音性など様々な要素との組み合わせで決まってきます。
次回は『重さ』以外の特徴についてご紹介できればと思います。
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