縁の下の力持ちに憧れつつも日の当たるところが好きな亀田です。
さて、そんな私が説明しますのは、まさに縁の下の力持ち「木住宅の基礎」についてです。例えどんなに、かっこいいファサードを設計したり、高性能の設備を導入しても住宅が傾いたりしてしまってはまったく意味がありません(p_-)。
「そうなんです!基礎が重要なんです(ΦωΦ)ふふふ、、、」
それでは、基礎にはどのような種類があるのかをご紹介します。
基礎には大きく分けると「杭基礎」、「直接基礎」の2種類があります。
さらに、その各々でもう少し細分化され、下記の図のように分かれます。
杭基礎については、更に分類できますが
今回は木造住宅ということで鋼管杭程度のものと考えてください。
また、この他に表層改良工法、柱状改良工法といった地盤改良に含まれます。
地盤改良についてはまた別の回で詳しくご紹介します。
直接基礎については、「ベタ基礎」「布基礎」「独立基礎」に分類できます。
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ベタ基礎とは基礎の立ち上がりはもちろんのこと、底板(住宅がのる範囲)も鉄筋コンクリートになっている基礎です。家の荷重を底板全体で受けます。ですので、不同沈下を起こしにくいです。土地の地耐力が不均一だと沈下する場合もあります。
また、布基礎に比べコンクリートの量は多いのですが施工手間がかからないため、最近の木造住宅はベタ基礎を採用するところがほとんどです。
ベタ基礎でコストを抑えるコツは立ち上がりで囲まれた区画をできるだけ大きくしないことです。そうすることで、底板の厚みや、鉄筋の量が減るからです。
基本的は立上り幅を120mm以上、底板を厚みを120mm以上、立上りは地面から300mm以上とされています。
根入れ深さは120mm以上かつ凍結深度以下です。(建設省告示第1347号)
ただし、ここで注意が必要なのは「フラット35」などのご利用を検討されている方は立ち上がりは400mm以上必要など少々変わって
きます。
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理由についてはベタ基礎の部分でも触れましたが、不同沈下の起こしにくさや、施工手間かからないといった観点から増加してきたと思います。
では、布基礎とはどのようなものかというと、建物の外周部、主要な間仕切り壁の下部や便所・浴室の周りなどに設けます。
立上り幅は120mm以上、立ち上がりは300mm以上、底板の厚み150mm以上、根入れ深さは240以上かつ凍結深度以下です。底板の幅に関しては条件により180〜600mmと幅があります。(建設省告示第1347号)こちらも「フラット35」では規定が違ってくるので基準の確認が必要です。
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最後に独立基礎ですが、こちらは住宅全体ではなく、玄関ポーチの独立柱などの部分に使用します。しかし、古民家などと言われる古い住宅は
ベタ基礎や布基礎ではなく、この独立基礎でできたものほとんどでした。古民家再生では重要なチェック項目です。
以上で木造住宅の基礎について話してきましたが、まだ話し切れていない部分もあります(汗)
地盤改良や、免震構造について他にも色々あるのですが、今回はここまでにします。
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