2016年5月27日金曜日

地盤沈下した時の補修工法

こんにちは、亀田です。

今回は建物の基礎(建物を支える大事なところ)についてです。
前回からの基礎の種類に続き
1回目木住宅の基礎
2回目住宅の基礎
今回は地盤が沈下してしまった時の補修工法についてお話ししようと思います。
4月に熊本市で起きた一連の地震によって、熊本市内や周辺を流れる主要な川の堤防などで、クラック(亀裂)や地盤沈下が100か所以上できていることが国の調査で分かったそうです。
2011年の東日本大震災の際には水戸のいたる所でも地盤沈下している場所がありました。
2011年3月千波湖付近
2011年3月千波湖付近


まず、なぜ地盤沈下が起きるかですがこれにはいくつか原因があります。
  1. 地震などによる振動で、水分を含んだ砂質盤が液体状になる現象
  2. 軟らかい地層が構造物等の重みに耐えきれなくなった
  3. 地下水をくみ上げ過ぎた場合
など

では、補修方法に関してはどのようなものがあるのかというと、色々あるのですがその中のいくつかをご紹介します。

1.硬質ウレタン注入工法

基礎条件:ベタ基礎
傾き:50mm程度
費用:350万~600万程度

床下に入り基礎下に発泡性のウレタン樹脂を充填し傾きを元に戻します。
2.グラウト注入工法

基礎条件:ベタ基礎
傾き:50mm程度
費用:300万~600万程度

床下に入りセメント系液薬を注入し傾きをもとに戻します。

3.アンダーピニング工法

基礎条件:ベタ基礎、布基礎
傾き:条件なし
費用:600万~1000万程度

基礎下を掘削し、下った箇所に杭を打ち込んでいき、家の荷重とジャッキの力を利用して元にもどします。

4.耐圧盤工法

基礎条件:ベタ基礎、布基礎
傾き:条件なし
費用:500万~700万程度

比較的支持層が浅い場合に、基礎下を掘削し固定ベースジャッキをセット、ジャッキの力でし元にもどします。そして、底盤と地盤との間の隙間にグラウトを圧入します。

5.プッシュアップ工法

基礎条件:ベタ基礎、布基礎
傾き:100mm程度
費用:200万~300万程度

土台よりジャッキアップし、その隙間を無収縮モルタルで閉塞し元にもどします。


以上5工法をご紹介しました。
価格に関しては、建物の規模や傾き具合で変わってきます。
今回は、傾いた場合にどうするかの補修内容でしたが、
一番良いのは補修はせずに傾かないよう地盤補強をしっかりすることが重要だと思います。
地盤沈下でお悩みの方がいらっしゃいましたら、まずはご相談ください。

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