2017年4月28日金曜日

【家を建てる】木造4回目 丸太組工法

こんにちは。
4月で入社2年目を迎えました小堤です。
木造工法シリーズとして、最初に挙げさせていただいた3つの工法のうち、
最後の1つである「丸太組工法」についてお話します。

木造3回目 枠組壁工法
木造2回目 軸組工法編
木造1回目



丸太組工法

「ログハウス」という言葉を聞けば、山間部に建つコテージのようなものをイメージしていただけると思いますが、この「ログハウス」は丸太組工法でつくられた建物です。丸太組工法はその名の通り丸太を横に積み上げて壁を立てるというシンプルな工法です。

ノッチという刻みをいれて丸太と丸太を交互に積み重ねていきます。これだけでも強度は十分ですが、交差部分にボルトを通して耐久性を強くすることが多いです。自由に開口部を設けたり、部屋を細かく区切ったりすることはできませんが、部屋の全面に木材が積み重なった内観となるので、木材の香りのする広々としたとても暖かい雰囲気の家が出来ます。

家がなくビニールハウスに住んでいた人が、毎月の給料で丸太を1本ずつ買い、家を作り上げた。という話をテレビで観て感動したことがあります。とても簡単な話ではありませんが非熟練労働者でも建築が可能というシンプルさも、この丸太組工法の面白さの1つだと思います。

この高い居住性とシンプルさから、東日本大震災の際にはログハウスの仮設住宅が注目されました。非熟練労働者でもできる作業が多いので被災者雇用を生むことができました。また、シンプルな構造のため移築も可能であり、仮設住宅としての役目が終わった後も、木材を再利用し災害復興住宅へと利用できます。私も福島県で学生をしていた時に見学をさせていただきましたが、木でできた温かい空間は仮設とは思えないほど快適な空間を生み出しています。

木造シリーズの締めとして一風変わった工法を紹介させていただきました。木造以外の工法についても今後お伝えしたいと思います。「構造について知ることでの家づくりのイメージが湧いてきた!」と言っていただけると嬉しいです。

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